1.座布団の干し方
普段愛用されている座布団のお手入れ方法です。 座布団の多くは詰め物として綿が入っています。綿は湿気を吸いやすく、湿気を含むと弾力性が失われます。ですから天気の良い日にはこまめに干すようにしましょう。
干す前に…
カバーをしている場合はカバーを外します。表面にホコリなどがついている時は、軽く払うか掃除機で吸い取ります。時折、ストレス解消も兼ねて(?)強く叩く方もおられますが、これは中綿や生地を傷め、ホコリがさらにひどくなる原因になります。
干すのに最適な時間帯
太陽が高くあがる午前10時から13時ぐらいがおすすめです。というのも、空気中の水分は夜中に地面に降り注ぐため、日の出から数時間は地面の水分が蒸発しています。この時に布団や座布団を干すと、かえって水気を吸い込むことになるからです。 雨が降った翌日も同様。久しぶりに晴れると、布団を干したり洗濯をしたくなりますが、座布団や布団は地面が乾いたのを確認してから干した方が無難です。さらに濡れた洗濯物から離れた場所に干すようにしましょう。
何時間干せばいい?
片面2時間ずつぐらい干すと座布団がふっくらしてきます。季節によって太陽光線の強さも変わってきますので、夏はやや短めに、冬はやや長めにすると良いでしょう。 殺菌効果などを高めたい、効率よく干したいという時は、黒い布などを被せると太陽の光を良く吸収し効果的です。
色あせが心配…
生地の色あせが心配な場合は、日陰干しをするか、洗濯されたカバーを付けて干すと安心です。日陰干しの場合は、風通しの良い場所で天日干しよりも長めに干すことが必要です。(表面がふっくらしてきた時を目安にひっくり返してください)
花粉の季節には…
花粉の飛び交う季節に外に干すと、座布団に花粉が付きうっすら着色してしまうことがあります。こんな時は無理に外には干さず、日のよく当たる窓際に窓を閉めたまま、座布団を並べておくただけでも効果があります。 花粉が付いてしまった時は、こすると余計に着色してしまうので、掃除機で吸い取るようにしましょう。
丸洗いした時の干し方
洗濯・脱水の方法は「洗濯をする方法」のところで詳しくお話ししますのでここでは省略し、干す方法だけを説明します。 まず干す場所ですが、吊り下げたり、折り曲げたりした状態で干すと、中綿が偏ったり変形する原因になるので、必ず平らな場所を選びます。干す場所が汚れていると汚れがそのまま座布団に付いてしまうので、固く絞った雑巾で拭くか、ビニール袋、レジャーシートなど濡れても水気にも強い、清潔なものを下に敷きましょう。 ドラム式の乾燥機を使用する時は、回転モードではなく、静止モードで乾かします。